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ブログBLOG

短編 人生とカレーパン 1話

2020.8.25

-人生のスパイスは

誰かに決められるものではない

ただ

そこにあるもの-

男の職業はパン職人

パン職人だった母から

幼い頃から

パンを作ることを学んでいた

母は父との結婚を機に仕事を辞めた

18歳の時に父が亡くなり

母はまた

パン職人として働き始め

小さなパン屋を始めた

男は大学時代

母の手伝いをしながら

パンを作る術を学んだ

しかし大学を卒業し

一般会社に就職した

卒業し3年が経った頃

母が病に倒れ

その小さなパン屋を継ぐことになる

26歳の夏

それは熱い夏の日

朝早くからでもわかるほどの

暑さが起きたてのカラダには堪えた

-ねぇ

何故あの日

君は僕を見つけたの?

君がどんな気持ちで

僕を見つめていたのか?

それすらも気づいていなかったんだ

とてもとても

それは身勝手な話しだよね-